J2札幌MF小野伸二(35)が1日、横浜FCのFW三浦知良(48)との“師弟対決”を心待ちにした。前半戦最後となる4日の次節アウェー横浜FC戦は、6試合連続のメンバー入りが濃厚。前節大分戦は今季初出場しチャンスメークも、チームはドローに終わった。尊敬するキングとの直接対決で3戦ぶり白星に導き、後半戦へのスイッチを入れる。

 18歳で臨んだ98年W杯フランス大会では、カズの代名詞でもある11番を背負い、それ以降も常に背中を追い続けてきた。直接対決となれば、浦和時代の07年12月1日横浜FC戦以来2772日ぶり。6月28日水戸戦で得点し、Jリーグ年長弾記録を48歳4カ月2日に更新した鉄人の活躍に「ゴールの映像を見て刺激を受けた。カズさんとの対戦は楽しみ」と、気持ちを高ぶらせた。

 大分戦では後半33分から途中出場も、勝ち点3は奪えなかった。出場試合での勝利は、昨年7月26日の愛媛戦が最後。ケガのため不完全燃焼だった14年の雪辱に燃える44番は「ケガ人も多いし、こういうときこそ途中から出た人間が流れを変えないと勝ち抜けない」と前を向いた。カズとの直接対戦では4戦2ゴール。ひと回り以上離れた先輩に負けじとゴールを狙い、チームもリーグも、もり立てていく。【永野高輔】