“四方田チルドレン”が新監督に1勝を贈る。J2札幌は今日26日、札幌ドームで愛媛と対戦する。メンバーには3戦ぶり先発のDF前貴之(21)ら、四方田修平新監督(42)が札幌U-18で育てた教え子が6人入った。監督交代を受けた大事な再出発は“愛弟子”たちの奮起で、8戦ぶり白星を引き寄せる。

 25日、新監督は群馬でのクラブユース選手権指揮のため練習には不在だったが、コーチ陣に、愛媛戦メンバーを託していた。前寛が2戦ぶり先発復帰、ベンチには、5試合ぶりにユース組最年長の石井も入った。バルバリッチ体制で頭角を現した堀米は8戦連続先発となり「突然の就任で大変な部分もあるけど、勝って恩返しがしたい」と言った。プロへの道を敷いてくれた恩師の初陣を、勝利で飾る。

 後半戦は4戦1分け3敗。はい上がるためにクラブが打った監督交代劇だけに、前貴は「自分たちは結果を出さないといけない」と前を向いた。若手だけでなく精神的主柱の37歳河合主将も4試合ぶりベンチ入り。バランスを重視した四方田流メンバー選考で、窮地を乗り越える。【永野高輔】