J2札幌MFニウド(22)が9日、12日のリーグ再開横浜FC戦に向け、本職ボランチでの初先発を目標に掲げた。この日、MF稲本潤一(35)が札幌・宮の沢での練習中に左太もも裏を負傷し途中離脱。次節欠場が濃厚となった。ベテラン不在で先発ボランチ争いは激化。今季先発6戦すべて左右FWでの出場も「次はボランチで勝利に貢献したい」と5月24日徳島戦以来、3カ月16試合ぶり出場に照準を定めた。

 バルバリッチ前監督体制では前線でのハードワークを期待されての起用が主体。四方田監督就任以降、公式戦初出場した天皇杯は、中盤でのボール奪取を期待され、2試合とも本職ボランチで出場した。6月に左膝外側半月板切除の手術を受け長期離脱したが、無事に試運転を済ませ「状態はいい。リーグ戦も最初から出られるよう準備したい」と意気込んだ。

 同ポジションは上里、宮沢、堀米、深井とライバルは多いが「何とか割っては入りたい」と前を向いた。離脱の間、筋力アップを図り、ボール奪取力に磨きをかけてきた42番が、猛アピールでリスタート初戦の先発切符を取りにいく。【永野高輔】