年間3位の福岡が、5季ぶりのJ1昇格を決めた。同4位のC大阪と対戦し、後半、C大阪FW玉田圭司(35)に先制される苦しい展開となったが、終了間際に福岡MF中村北斗(30)が同点ゴールを奪って引き分け、年間順位で上回る福岡が5年ぶりのJ1を決めた。

 前半はお互いに攻め手を欠き、無得点。後半15分に試合が動いた。前線でボールを持った玉田は、中央の関口にボールをいったん預けると裏へ抜け出す。関口のスルーパスに反応し、玉田がグッと足を伸ばしてGKの股を抜きながらゴールに押し込んだ。奇しくもホームスタジアムで、C大阪サポーターの待つスタンドにかけ出し、喜びを爆発させた。

 福岡も体を張ったプレーで反撃を狙う。後半30分にはペナルティエリア手前の絶好の位置からのフリーキックを得たが、ウェリントンが壁に当ててしまい好機を生かせず。C大阪に逃げ切りを許すかと思われたが、後半42分、密集からの攻撃でこぼれ玉をMF中村が押し込んだ。