J2熊本DF上原拓郎(24)が26日、札幌・宮の沢での札幌のチーム練習に加わった。熊本地震で被災し、24日から札幌市内の実家に帰省中。熊本は5月1日まで全体練習を中断しており、14年まで在籍の前所属先で28日まで調整、活動再開に備える。

 14日の前震後から車中泊を続けていた。一部選手は25日から熊本市内で自主トレを開始。仲間と離れることを悩んだが「正直、今でも練習という環境ではなかった。しっかり体を動かして試合に備えるのが大事と考え決断した」と話した。

 この日は序盤のウオーミングアップとパス練習のみの参加も、最後のランニングではMF河合、小野に並走され、勇気づけられた。「心配してもらって、感謝の気持ちしかない」。札幌U-18の後輩で選手会長の荒野は「同じサッカー選手として、少しでも手助けできれば」と気遣っていた。