今季チーム最長1149分出場中のJ2札幌DF進藤亮佑(19)が、“華のある”好調左サイドに嫉妬した。25日、札幌ドームサブグラウンドで練習。28日ホーム山口戦に向け「最近は左の連係がかみ合っている。もっと右もチャンスをつくれるようにしないと」とアピールを誓った。前節讃岐、前々節水戸戦と、ともに左クロスが起点。右DFの地味な印象を振り払い、積極的な攻め上がりを見せることで、敵を翻ろうする。

 右サイド、左サイド交互に攻める。全13試合に右DFで先発出場も、自身が得点に絡んだのは3月6日岐阜戦で倒れながら辛うじて足裏でつないだ都倉へのアシストだけ。「この前も福森さんのいいボールが点につながったし…僕はもっと縦に上がっていってのクロス精度を高めていかないと」。右足のキックには自信を持っており、左DF福森に負けじと攻撃参加を増やし、起点を広げていく。

 勝利には、まず守備の安定も「前に力がある選手が多いので、良い形で放り込めれば得点につながる」と前を向いた。チームの17点のうち、右サイド起点の得点は4回あるが、進藤は岐阜戦の「足裏つなぎ」だけ。山口戦に勝てば9年ぶり6連勝、6戦連続1-0なら、J2最長記録となる。注目の次戦は、極上クロスで勝利をお膳立てし、DFに負傷者続出のU-23代表入りも見据え、出しゃばっていく。【永野高輔】