後半からでも結果出しますよ! J2札幌FW内村圭宏(31)が、今日31日山口戦で開幕から25試合連続でメンバー入りする。前節岐阜戦は今季初の1試合2発で8得点に伸ばした。7月は、プロ生活14年で計14ゴールと最も量産している相性の良い月。交代出場濃厚も、大好きな7月最後の一戦で人生初の連続マルチ弾を決め、13年以来3年ぶり2ケタ得点に乗せる。

 内村が、短時間で仕留めにいく。前節2得点の男がベンチスタートなのは理由がある。今節は本州の梅雨明け後、初のアウェー。当日の予想最高気温35度という山口の酷暑を見据えた四方田監督の盤石なベンチワークの一環だ。内村本人も「自分の特長や、暑さとかコンディションを考えてのことだと思うし、与えられた条件で結果を出して、勝利に貢献したい」と意欲を示した。

 自身通算86得点中14点と最多なのが7月。好相性の7月を、前節からの連続複数弾で締め、一気にペースを上げる。7月中に2ケタ得点に届けば、自己最多18点を記録した愛媛時代の09年以来7年ぶり。「調子がいいし、取れるときに取っていきたい」。前回昇格に貢献した11年は7月までが2点で、8月以降10点と畳みかけた。リーグ後半戦から追い上げるタイプで、今季はハイペースで大台20発を見据える。

 出場のタイミングを問わず、得点に絡めるのも強みだ。今季は先発で6、途中出場で2点。ベンチスタートからの得点は、4月17日山形戦(NDスタ)、5月15日水戸戦(Ksスタ)と、ともに敵地で決めている。「途中からでも結果を出せているし気にはしていない。どんな状況でも点に絡めるように」。厳しい夏のアウェーだが、鋭い抜け出しと、ドリブル突破で揺さぶり、流れを引き寄せる。

 チームは現在勝ち点53で首位。前節の5発大勝で、2位松本と勝ち点で3、得失点も7差と引き離した。強力な先発陣だけでなく小野、内村ら経験豊富なベンチメンバーの力も織り交ぜ、連続の大勝を狙う。【永野高輔】