14年7月に清水(15年にJ2に降格)の監督を解任されたアフシン・ゴトビ氏(52)が、残る契約期間の報酬を払わないのは不当と、清水に計82万5000ユーロ(約9488万円)の損害賠償を求めて、静岡地裁に提訴していたことが21日、分かった。8月19日付。清水の広報担当者は「何も答えられない」としている。

 訴状によると、ゴトビ氏は、清水が年間11カ月間、毎月5万ユーロの報酬を支払うことで契約。「途中解任する場合は、クラブ側が残る期間の報酬を支払う義務を負うとの条項がある」と主張し、未払いとなっている15カ月間の報酬75万ユーロと弁護士費用7万5000ユーロを支払うよう求めている。

 ゴトビ氏は解任後、清水から3カ月分の報酬を支払うことで和解を持ち掛けられ、拒絶。国際サッカー連盟(FIFA)に「清水が未払い分の報酬を支払うべきだ」と申し立てたが、却下されたため、日本国内での提訴に踏み切った。