鉄人記録を抜き、さらなる高みを目指す。J2札幌FW内村圭宏(32)が26日の次節町田戦(札幌ドーム)で、札幌通算211試合出場に達する。前回昇格した07年主将で“鉄人”と呼ばれた芳賀博信氏(33)の210試合を超え、単独5位に浮上する。今季チームで唯一、全32試合出場中のタフネス13番が、新鉄人となりJ1昇格へとけん引する。

 芳賀氏とは12年まで3シーズンともにプレーし、同氏が現役引退後も親交が深い。「本当の意味で戦うということを教えてくれた人。その記録に届いたのはすごいこと。でも、まだ試合が続くし、全部出られるよう常に準備を整えることが大事」。07年にクラブ最多タイの年間47試合先発出場で昇格に導いた闘将のごとく、気持ちを前面に押し出し、残り10戦を戦い抜く。

 累積警告3枚で、出場停止まで残り1も「プレーの流れで仕方ないものはあるが、無駄な警告はもらわないよう注意したい」と気を引き締めた。プレーは熱く心はクールに、11年近藤以来の全試合出場を目指す。【永野高輔】