「岡ちゃん方程式」でJ1昇格への流れをつくる。J2札幌の四方田修平監督(43)が今日26日町田戦(札幌ドーム)で、リーグ50戦目を迎える。チームが昇格圏内にいる状態で50戦目を飾った監督は00年岡田武史氏のみ。恩師同様16年ぶりとなる好位置からの節目勝利で勢いをつけ、逃げ切り昇格を果たす。

 町田には因縁がある。4月3日の前回対戦で0-2と敗れており「前回負けた相手に負けっぱなしで終われない」と雪辱を誓った。試合直後の午後10時からは、札幌ドーム展望台で岡田氏とトークショーを行う。コーチとして支えた16年前同様、今度は自身が監督となって節目を飾り、気持ちよく恩師と再会を果たす。

 初陣の昨年7月26日愛媛戦は黒星。バルバリッチ体制を踏襲しながらの難しい船出だった。日本代表から転身した岡田氏も初のJ采配に苦しみ初陣の99年3月14日大分戦は黒星だった。お互いもがきながらたどりついた50戦。初陣黒星からの節目勝利、さらに昇格達成なら恩師の流れとシンクロする。「指導者としても人間としても学んだ」岡田氏の背中を追い、J1昇格、残留、定着への道を切り開く。【永野高輔】