J2札幌の四方田修平監督(43)が、最大11・5ゲーム差を逆転した日本ハムの優勝に刺激を受けた。チームは2位松本に勝ち点9差をつけ首位キープ。同じ北海道球団の快挙に「まだ積み重ねていかないといけないですが、自分たちも、そうなれるように」と“アベック制覇”を誓った。

 優勝決定の瞬間は自宅でテレビ観戦。大一番で完封した大谷の投球にくぎ付けになった。「自分でも、初めてというぐらい最後まで見てました。大谷投手はすごい。別格。同じプロ選手相手でも、タイミングや球種が外れたら当たらない」と振り返った。慎重派の指揮官はソフトバンクの心境にも言及。現在首位にいる立場を踏まえ「あれだけ差が開いた中での逆転。明日はわが身。さらに気を引き締めたい」と前を向いた。

 4月27日楽天戦で始球式を務めたMF小野も「これでコンサドーレが優勝したら、北海道が盛り上がるね。札幌もバチッと優勝紙面を飾れるように頑張ります」と意気込んだ。前回J2優勝で昇格した07年も、日本ハムがパ・リーグ制覇している。9年ぶりの同時Vで、全道に歓喜の輪を広げる。【永野高輔】