14日午前10時5分ごろ、愛媛県四国中央市新宮町馬立の高知自動車道上り線(高松方面)の大影トンネル(長さ約1・3キロ)と入り口付近でトラック2台や乗用車の計6台が絡む3件の事故があり、乗用車の元女子サッカー選手、愛媛県今治市の田村奈津枝さん(34)が全身を強く打って死亡した。

 愛媛県警高速隊によると、当時は雪で時速50キロの速度規制が出ており、路面の雪で男性会社員(25)の3トントラックがスリップし横転。避けようとした後続車が2カ所でそれぞれ衝突したとみて、詳しい状況を調べる。

 田村さんは、女子中学生が寄宿生活をしながらサッカーを学ぶ日本サッカー協会の「JFAアカデミー今治」の契約コーチを務めていた。

 現役時代はDFで、05年に日体大から日テレ入りした。INAC神戸時代の08年には、なでしこリーグオールスターに出場している。09年の引退後は日体大コーチを経て、13年から1年間は日本オリンピック委員会のスポーツ指導者海外研修員として、女子ドイツ1部のフライブルクにコーチ留学した。「JFAアカデミー今治」では、将来のなでしこジャパンを目指す選手育成に取り組んでいた。