昨季まで川崎Fを指揮した名古屋グランパス風間八宏監督(55)が初陣を飾った。

 序盤は硬さが見られたが前半41分、FW永井龍(25)の先制ゴールを機に主導権を獲得。永井の2得点による完封勝利に、指揮官は「お互いに面白いサッカーができた。初戦が難しくなるのは当たり前。立ち上がり10分は自分たちのテンポを作れなかったけれど、だんだんペースをつかめて良かった」と振り返った。

 新生グランパスを後押ししようと、22日時点でチケットは全席種完売。スタジアムには1万8918人が駆けつけ、超満員となった。長崎から今季加入し、2ゴールの永井は「全く緊張せずにここに来たけれど、サポーターにあいさつに行って、すごい声援を受けて、緊張して硬くなった。(1点目の)あのゴールが全部帳消しにしてくれた」とニッコリ。デビュー戦となったDF杉森考起(19)も「満員の中で試合ができて、すごく幸せで楽しかったです」と感謝した。

 次節は3月4日、豊田スタジアムで岐阜との「名岐ダービー」に臨む。風間監督は「いろいろな課題が出たので、それをしっかり確かめたい」と、勝ってかぶとの緒を締めた。