北海道コンサドーレ札幌が5季ぶりのJ1勝利を挙げた。1-1の前半44分、DF福森のFKをDFキムが右サイドから折り返し、決勝点となる相手オウンゴールを誘発した。J1勝利は12年10月の浦和レッズ戦以来4年半ぶり。サンフレッチェ広島に勝つのは02年11月30日以来5222日ぶりとなった。

 的確な分析が白星を呼び込んだ。2点目を演出した福森は「相手の弱点をうまくつけた」と振り返った。四方田(よもだ)監督はスタッフのスカウティングからセットプレーの際、DF塩谷のマークが外れやすいことに着目。塩谷の前に走り込むキムに福森がぴたりと合わせ、ゴールをお膳立てした。

 四方田監督は98年W杯フランス大会で岡田監督の下、分析を務めた“懐刀”。J1で3度優勝経験のある名将森保監督から勝ち点3奪取も「決められるところは他にもあった。そういう場面を決めきれるようにしたい」と課題を挙げていた。