北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二(37)が、26日の練習試合で今季初実戦に臨む。今季は股関節痛のためキャンプから別メニュー調整を続け13日の練習から完全合流。約1週間、順調にトレーニングを続けており、22日の練習後「週末の試合に出ますよ」と宣言した。

 天才の復帰が見えてきた。公式戦出場は、練習試合を複数挟んで動きをチェックしてからとなる。「焦らず徐々に。公式戦はまだ先かな。最後は監督が決めることだからね」と慎重に話した。4月2日の次節甲府戦は回避も、早ければ4月8日のホームFC東京戦(札幌ドーム)でメンバー入りする可能性が出てきた。

 東京戦の後は、中3日で12日に故郷静岡アイスタでのルヴァン杯清水戦が控える。同杯はリーグ戦の疲労を考慮し、複数メンバーを入れ替えることが濃厚。昨年3月、J2での対戦時は負傷離脱中で静岡遠征に同行できなかっただけに、12年以来5季ぶりとなる故郷での復帰プランもある。

 5年ぶりJ1舞台へ気持ちは高まっている。「早く試合に出たいという気持ちは変わらない」。初勝利で勢いに乗るチームにベテランの技を融合し、さらに力を増していく。【永野高輔】