鹿島アントラーズは日本代表センターバックコンビを中心に完封した。大宮アルディージャ攻撃陣に好機をつくらせず、終了間際のパワープレーも耐えた。DF昌子は「0-0でもOKくらいの気持ちでやっていた」。前節清水エスパルス戦は先に2点を失い、今季は終了間際に失点した惜敗もあったことを反省。「最後は聖真(MF土居)が能力の高さで助けてくれた」と仲間の殊勲弾にも感謝した。代表から戻った後の紅白戦では控え組に大量失点したが、しっかりと立て直した。

 DF植田は前半に2本のCKを頭で合わせるなど攻撃でも存在感を発揮した。「決めなきゃいけなかった」と悔しがった一方で、「1点取ってくれたら、後は守ってやるという気持ちだった。1-0で勝つのは理想」。4連勝のうち3試合目となる最少得点での勝利に満足感も得た。

 大宮戦は13年8月3日以来、6戦ぶりの勝利。リーグ戦4連勝で首位ヴィッセル神戸と総得点差の2位に浮上した。次節は8日にセレッソ大阪とホームで対戦。昌子は「自分たちは連勝をいつまでも伸ばしたい」。次も無失点にこだわる。【鎌田直秀】