最年長が、古巣の強豪撃破へ意気込んだ。北海道コンサドーレ札幌は今日22日、敵地、埼玉スタジアムで、首位の浦和レッズと対戦する。21日はミニゲームやセットプレーの確認を行い、調整を完了。プロ1年目の97年から02年まで浦和でプレーしたMF河合竜二(38)は「全然、試合に出られなかったのに、6年も在籍させてくれたチーム。成長した姿を見せたい」と、意気揚々、遠征バスへ乗り込んだ。

 浦和で4年間、一緒にプレーしたMF小野とともに、懐かしの敵地へ乗り込む。5年ぶりにJ1の舞台へ戻ったベテラン2人にとって、埼玉スタジアムはなじみの場所。前日20日の紅白戦で、控え組のセンターバック、主力組のボランチと両ポジションをこなした河合は「どちらも、やらないといけないと思っている。与えられた場所で、その時のベストを出したい」。開幕からルヴァン杯を含む全試合でベンチ入りと、欠くことのできない存在だ。

 チームは今季、敵地で3戦全敗中。前回J1時の12年、アウェーで唯一、白星を奪ったのが浦和戦で、札幌にとって嫌なイメージはないはず。「浦和は1発で(局面を)ひっくり返す力を持っている。そこを気をつけて、頑張りたい」。大物食いでの敵地初勝利へ、目を光らせた。【中島宙恵】