最下位からの脱出を目指す大宮アルディージャが、先にチャンスをつくった。前半28分FW瀬川祐輔(23)がゴール前に抜け出し左足でシュートを放つも、コンサドーレ札幌GKク・ソンユン(22)が両手ではじき出し阻止した。

 4戦ぶりの勝利を狙う札幌は同41分、MF宮沢裕樹(27)の縦パスから、FW都倉賢(30)が右サイドに抜け出し、切り返して左足でシュート。だが、ボールはサイドネットに流れ、得点にはならなかった。そのまま両チーム無得点で、前半を折り返した。

 後半13分、札幌はDF福森晃斗(24)の左CKをFW金園英学(28)がヘッドで合わせ、左ポストに当たった跳ね返りを、MF宮沢裕樹(27)が右足で押し込み先制した。

 札幌が主将の今季1号を守り抜き、今季初の完封勝利を挙げた。決勝点の宮沢は「すごく勝ちたかったし、自分で決めてやろうという気持ちで試合に入った」と振り返った。連勝を逃した大宮は、最下位からの浮上はならなかった。