北海道コンサドーレ札幌は敵地でアルビレックス新潟と対戦し、0-1で2戦連続ゼロ封負けを喫した。後半21分、相手のカウンター攻撃を防げずに失点。攻撃では試合終了間際、4連続コーナーキック(CK)の好機を得たが、得点には結びつかず、前節まで最下位の相手に痛い黒星となった。順位はJ1残留圏ぎりぎりの15位から変わらずも、敵地6戦連続未勝利となり、後ろのチームの足音が、ひたひたと迫ってきた。

 試合終了直前、札幌に訪れた再三の得点機も、ゴールは遠かった。後半44分すぎに左CKを獲得。キッカーのDF福森は、狙いどおりにターゲットのFW都倉へ、浮き球を上げた。フリーだった都倉のヘディングシュートは、不運にも相手ディフェンスの肩に当たって得点ならず。再び左CKとなり、またもや福森-都倉。2度目のヘディングシュートはゴールの枠を大きく外れ、背番号9は頭を抱えて天を仰いだ。

 この後、右CKが2度続き、4連続CKも無得点。セットプレーの回数で、新潟の16に対し23と大きく上回りながら生かせず。呂比須新監督初采配の期待でスタンドを埋めた敵地サポーターを大喜びさせる結果になってしまった。都倉は「僕自身を含めて、攻撃で決めきれなかったのが全て。もったいないというか、悔しい負けだった」と、険しい表情で帰りのバスに乗り込んだ。

 チームは敵地で6戦未勝利となり、なかなか“内弁慶”を脱することが出来ない。四方田監督は「相手が守りを固めてきて、どう崩してゴールを奪うかだったが、チャンスを作りながらも得点出来なかった」と、決定力不足を嘆いた。前節まで最下位だった相手に欲しかった勝ち点3は、手に出来ず。「勝てる試合を落としたという認識に、変わりはない」と悔しがった都倉は「でも、落ち込んでいる時間はない。今日出来なかったことを、次の試合で出来るようにしたい」と、次節27日鳥栖戦(ベアスタ)へ視線を向けた。【中島宙恵】