古巣で“早坂ルーレット”再現だ。北海道コンサドーレ札幌は25日、札幌サッカーアミューズメントパークで練習を行い、明日27日の第13節サガン鳥栖戦(ベアスタ)に備えた。今季、鳥栖から加入したMF早坂良太(31)は「相手チームとして戦うのは不思議な感じだが、逆の意味でアピール出来るよう、良い準備をしたい」と、意気込んだ。

 10年から6年間も在籍した鳥栖に、愛着がないわけがない。「プロとしていろいろなことを学んだ。激しいトレーニングをして、素晴らしい時間を過ごした場所」。Jリーグ選手としてのキャリアをスタートし、J1定着に成功したチームとともに成長。鳥栖時代、得点後に回るパフォーマンスから名付けられた“早坂ルーレット”が代名詞となった。もちろん「ルーレット」本来の意味で使われる、回転ドリブルでも魅せる。

 キャンプ中に故障し出遅れたものの、復帰後はリーグ戦で7試合連続先発出場中。練習後、四方田監督に「間違えて(鳥栖の選手に)パスをしないように気をつけます」と冗談交じりで話したが、古巣との対戦は自身にとって初の経験。「相手がどこだろうと、勝利を目指してやるだけ」。凱旋(がいせん)試合で3季ぶりのルーレットが見られるか。【中島宙恵】