北海道コンサドーレ札幌のエースFW都倉賢(30)が、原点回帰で4試合ぶりの得点を狙う。チームは26日、今日27日の11位サガン鳥栖戦へ向け、札幌ドーム屋外のホヴァリングステージでセットプレーの確認など全体練習を行った。

 都倉の原点は鳥栖戦にあった。プロ4年目の08年シーズン途中、川崎Fから期限付きで当時J2の草津に移籍。「J2なら余裕だと思っていたのに、全然、得点出来なくて…。片道切符みたいに草津に出されたわけだから、毎日が背水の陣だった」。ようやくプロ初ゴールが生まれたのは、移籍して12試合目の11月9日。「ゼロから踏み出せた」。それが忘れもしない、鳥栖戦だった。

 敵のマークが厳しくなり、5月に入ってからは無得点。一時は3位だった得点ランキングも、6位に後退した。それでも、悲観はしていない。「対策されているということは、自分たちのストロングポイントが出せているということ」と、前向きにとらえている。チームは2試合連続0封負けと、足踏み状態だ。連日、30度近い最高気温を記録している敵地で、浮上のきっかけとなるゴールを決める。【中島宙恵】