コンサドーレ札幌は0-1でサガン鳥栖に敗れ、3試合連続の完封負け。敵地では7戦連続白星なしとなった。前半38分に失点すると、5バック気味に守る鳥栖の固い守備を、最後まで崩せなかった。

 ゴールが、遠い。四方田修平監督(44)は「結果が出なかったので、まったく満足はしていない」。前半はミドルシュート2本に抑えられ、攻めあぐねた。後半は3ボランチのうち、MF荒野とMF宮沢の位置を替え「流れを変えようという意味で、2人のポジションを替えた。比較的、うまくいったと思う」と策を打ったが、特効薬にはならなかった。同6分、宮沢のヒールパスからFW都倉がペナルティーエリア(PA)中央に走り込むも、相手GKが飛び出して阻止。同22分には、MF菅が得意の左足でミドルシュートを放ったが、クロスバーに嫌われた。

 後半ほとんどの時間を攻撃に費やしながら、それでも入らない1点。5月に挙げた得点は、4試合で、わずか1点止まりだ。「シュートの精度も問題だし、最後に押し込むところが大事。サイドの質、入っていく位置の質など、もっと詰めていかないと」と、次々に課題を口にした主将の宮沢は「何とか現状を打開したいと思ってやっている。危機感もある」。四方田監督は「引いた相手を、どうやって崩していくか。とにかく粘り強くやるしかない」と、話した。

 次節は6月4日に、昨季年間7位の神戸と対戦する。本拠地に戻り、反攻の6月となるか。【中島宙恵】