サッカー元日本代表の松田直樹さんが4日、34歳で死去した。

 松田選手が16年間所属した古巣、J1横浜のクラブハウスは4日午後、深い悲しみに包まれた。同じDFのポジションの後輩で、3日に日本代表候補合宿を終えた直後に見舞った、栗原の目は真っ赤だった。「それなりに覚悟はしていた。わがままばかり言う人で、最後ぐらいみんなの言うことを聞いてほしかったけれど…聞いてくれなかったですね」と話すと、こらえ切れずに涙があふれた。

 栗原は松田選手の兄と対面。「弟の分まで頑張って、と言われたのが、一番ずしっと来た。(リーグ)優勝してマツさんを悔しがらせたい」と、託された思いに応えようと前を向いた。

 同じく前日に入院先を訪れたGK飯倉は「おとこ気があって、ファンにも好かれていた。ミスターマリノスだった」と沈痛な表情。横浜ユースで育ち、今季川崎から加入したMF谷口も「マツさんの試合は100試合ぐらい見ている。残念」と目を伏せた。

 松田選手は7月30日に大宮戦が行われたホームの日産スタジアムを訪れ、元気な姿を見せていたという。嘉悦社長は「試合のときにあいつは最後に出てきて、ハイタッチをする。それが思い出」と号泣。強化担当として付き合いが長かった下条チーム統括本部長は「あいつはやんちゃなんだ。記者会見や集合場所に連れて行くのは大変で…。怒る役はいつも俺だった」と目を潤ませた。