J1磐田所属時にリーグ優勝3回を成し遂げた元日本代表MF藤田俊哉(40)が3日、東京・文京区のホテルで引退会見を行った。磐田、オランダ1部ユトレヒト、名古屋、熊本、千葉と渡り歩き、磐田時代の01年にはリーグMVPに。MF登録でJ1・100得点を達成した唯一の選手で、日本代表としても04年アジア杯優勝に貢献した男は「幸せなサッカー人生を送らせてもらったが、引退することを決めました。最後はいくつかのクラブからオファーをいただき悩みましたが、欧州クラブで監督をしたい気持ちがあった」と明かした。

 8月から日本協会の公認S級コーチ・ライセンスを取得するために講習に参加。取得後の来夏からは既に受け入れが決まっているオランダ1部VVVで指導者としての第1歩を踏み出す計画だ。「VVVでは、まずは下積みから。既存のスタッフと肩を並べて勝負するのがプロの世界。最初はフラットというより、やや下からのスタートになると思う。こういう会見はしんみりするものかもしれないけど、今後に向けて強い意志を持ったものになればいいと思っていた」と力強く話していた。