J1神戸は19日、昨季までG大阪を10年率いた西野朗氏(57)の新監督就任を発表した。東京都内で記者会見した西野氏は「(現場を離れ)自由がこんなに苦しいとは思わなかった。芝生の上にいる自分が一番合っている」と胸を高鳴らせた。26日のJ1第13節、鹿島戦(ホームズスタジアム神戸)が初采配となる。契約期間は非公表。

 西野氏は2002年にG大阪の監督に就任。05年にJ1初優勝、08年にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に導いた。神戸の監督就任を決断した理由について「国際標準の目標を持ったクラブで、やりがいを感じた」と話し「もう一度アジアの頂点に立ちたい」と目標を掲げた。

 神戸は4月30日、成績不振を理由に和田昌裕監督の解任を発表。安達亮ヘッドコーチに指揮を任せ、後任の人選を進めていた。神戸は現在、リーグ戦5勝7敗、ナビスコ・カップ1次リーグ3戦全敗と苦戦している。