<J2:松本1-0愛媛>◇第42節◇24日◇松本

 松本がJ1昇格プレーオフ進出を逃した。勝ち点63の8位で臨んだ最終節。前半29分にFW船山貴之(26)が自ら得たPKを決めて先制し、後半は愛媛の猛攻にさらされたが、GK村山智彦(26)の好セーブなどで逃げ切った。本拠アルウィンにクラブ史上2番目に多い1万6885人が集まった中で、勝ち点3を取って締めくくった。

 試合終了時点では昇格圏内の暫定6位だったが、1-2で鳥取に負けていた千葉が、後半ロスタイムに起死回生の同点弾。暫定7位から5位に浮上し、松本が圏外に追いやられて進出の可能性が消滅した。

 今季チーム最多の11点目を挙げた船山は「最終戦をホームで勝って終われたのは良かったんですけど、千葉の結果で…。7位は悲しいです」。

 地元長野県出身のFW塩沢勝吾(31)も「僕らは勝つしかなくて、一時は手が届きかけたんですが。サポーターの皆さんに、もっと大きな夢を見せてあげたかった」と悔しがった。

 来季も指揮を執る反町康治監督(49)は「もっと精進しろ、ということでしょう。42試合を終えてボールポゼッションが上回った試合は2試合しかなかったし、まだプレーオフに行く力はなかった」と総括。

 一方で、J2参入2年目に7位と躍進したことに「さらに上積みして、最初から今日のような試合ができれば。この勝ち点1の重みを来季に生かしたい。やるべきことは、たくさんある」と来季へ切り替えていた。