鳥栖は29日、第10期(2013年3月~14年2月)の収支決算で約3億円の純損失を計上したと発表した。2期ぶりの赤字で、債務超過は2億736万6000円となった。Jリーグのクラブライセンス制度では、14年度決算での債務超過解消が必要だが、竹原稔社長は「株主割当増資について了諾を得ている。クラブライセンス上の問題はない」と強調した。

 営業収入は前期より2億円以上増加したが、勝利給などを含めた人件費やイベント運営費がかさんで単年度赤字となった。竹原社長は「J1で求められる数値に合わせてきているため」と説明した。増資の時期については、今期の売り上げを見ながら6月末までに決断するとした。