浦和との契約を更新しないことを発表した元日本代表DF坪井慶介(35)が9日、笑顔をまじえながら取材に応じた。

 「13年もいられてありがたいこと。思い出はありすぎて1つ選ぶのは難しいけど、最初のタイトルとなった03年ナビスコ杯優勝は思い出に残っているかな」と振り返った。ここまでリーグ戦292試合に出場しわずか1ゴールだが「多いのか少ないのか、それとも妥当なのかはそれぞれ受け取り方があると思う」と笑った。

 クラブから正式には先月中に契約を更新しないことを告げられたという。「長年いるからなんとなくは分かっていた。だから受け入れられた」と淡々と語った。

 印象に残る監督としては入団時のオフトと現在のペトロビッチ監督を挙げた。「オフトからはサッカーに取り組む姿勢を教えてもらった。そしてミシャ(ペトロビッチ)のサッカーは魅力的でやりがいを感じられた。この人のもとで試合に出られないのなら、受け入れられた」と話した。家族も現役続行に同意しており、「必要とされるクラブへ行きたい」と改めて現役に意欲を見せた。