クライトンが最終兵器になる!
コンサドーレ札幌に新加入したブラジル人MFクライトン(30)が5日、チームに初合流した。初日から主力組に入り、本職のボランチだけでなくFWもこなした。8日の開幕鹿島戦は「ぶっつけ本番」で先発出場することが濃厚。ボランチでの出場になるが、状況次第では卓越した攻撃力にかけ、途中からFWに入る可能性がある。万能助っ人の二刀流プランで、昨季王者撃破を狙う。
開幕戦勝利へ、クライトンが後ろから前からゴールを狙う。合流初日の紅白戦、いきなり主力組に入った。本職のボランチだけでなく、FWにも入ると、1対1ではボール保持力の高さを見せ、巧みなフェイントを交えながらドリブルで何度も仕掛けた。豪快なミドルシュートも放ち「思ったより動けていた。強い気持ちを持っていれば寒さは感じない」と状態の良さを強調した。
攻撃力アップのオプションとして、三浦監督らは“本気”でFW起用を視野に入れている。試合開始時はMF芳賀とボランチを組む。しかし得点が欲しい試合後半など、前線へ上げるプランを、首脳陣は描いている。初練習を見守った三浦監督は「全部は見られなかったけど、レギュラーでいけるレベル。使える選手」といきなりの開幕出場も問題ないことを強調した。そこから出た答えが、二刀流起用だった。
FWでのプレーに支障はない。名古屋所属時には攻撃力を買われ、起用された時期もあった。J1通算7得点を挙げた実績もある。「後ろから前に出ていくタイミングには自信がある。攻撃もできるボランチ」とはっきり口にするほど、攻撃を得意とする。
チーム合流から4日目で開幕を迎える。当然、戦術理解度など、不安な部分は多い。ただFW起用がそれを軽減させる。三上強化部長は「(FWは)縛りが多くないことから使いやすい」と言う。連係面も考慮すれば、自由に動ける前線での起用が、成功する可能性は十分にある。
この日、左足首をねんざしているノナトの開幕戦出場が絶望的になった。昨季の王者撃破へ、得点力アップは不可欠な要素。クライトンが、満身創痍(そうい)のチームを救う、最終兵器になりそうな予感が漂ってきた。「最大限の力を出したい。札幌で長くプレーしたいから」。どんな位置でも、どんな起用法でも、100%の力で戦うことだけ考え、勝利を目指していく。【長島一浩】



