ホームスタジアムの暫定的な移転を検討している東京が14日、長野県松本市を移転先の有力候補に挙げていることが分かった。同市内の松本平広域公園総合球技場(愛称アルウィン、2万396人収容)がJリーグ開催基準を満たしており、関係者は「都心からの移動やJ開催実績など申し分ない」と明かした。

 東京の本拠地・味の素スタジアムは芝の根付きが悪く、運営会社による過密日程でのサッカー以外のイベント開催で状態が悪化。クラブ側は他の競技場でのホーム戦開催を検討している。ただ、国立や駒沢など都内の競技場は既に年間の使用日程を動かせないため、地方都市への「緊急避難」が現実的な選択となる。

 東京は当初から、31日のナビスコ杯清水戦をアルウィンで主催することが決まっているだけに、関係者は「Jリーグや自治体、スポンサーとも協議を重ねたい」と話した。