苦境のチームに活力を与えるためにも、北斗が世界で戦う。福岡MF中村北斗(22)が1年半ぶりのU-23(23歳以下)日本代表復帰に、闘志を新たにした。福岡は3連敗中で、リトバルスキー監督(48)の去就問題が浮上。中村は「チームのためにも頑張ってくる。サポーターも分かってくれると思う。自分がいないことが刺激になって、いない間、みんなに頑張ってほしい」と話した。

 右ひざ負傷後、初めて招集された4月の候補合宿について、中村は「良いプレーができた、とまでは言えない」と辛口の自己評価だった。それでも最終選考の対象に残り「反町監督が、昔のプレーと照らし合わせて、期待してくれたことに応えたい。国際試合を通して自分のプレーの悪いところ、ここまで戻っているんだというところが分かると思う」と目を輝かせた。フランスに出発すれば、監督の去就が決まるC大阪戦(21日)を含めて少なくとも3試合欠場する。リトバルスキー監督は「大事な戦力を失うのは残念だが、北斗本人にとっては良かった。国に貢献してもらいたい」と断腸の思いで送り出す。中村も「(次節横浜FC戦の)18日は勝って、気持ち良く代表に行きたい。この前の候補合宿の前の試合(鳥栖戦)も勝ったので、今度も勝ちます」と置き土産を約束した。【佐藤千晶】