スタメン起用確実の箕輪が作る札幌山脈
G大阪戦のスタメン起用は問題なし! 川崎Fから期限付き移籍でコンサドーレ札幌に加入したDF箕輪義信(32)が22日、チームに合流した。箕輪の到着を待ちわびたようにチームはDFの戦術練習を開始。今季、けがで公式戦出場はないが、精力的な動きで完全復調をアピールした。3バックから4バックへのシステム変更も戸惑いは感じさせず、札幌デビュー戦となる29日のG大阪戦へ向け着々と準備を整えた。
けがの影響、システムへの対応など、不安視する声を箕輪がプレーで一掃した。札幌・宮の沢での練習に合流すると、開始20分後にはDFの戦術練習が始まった。センターバックを務めると、すぐにラインを統率した。「ツボ、ツボ(坪内)」「(藤田)征也」と、早くもチームメートをニックネームで呼び、指示を出した。
フィジカルの強いFWダビ、アンデルソンの2トップを相手に当たり負けせず、パスコースを消す動きもそつなくこなした。20日に川崎Fの七飯町合宿から神奈川へ戻り、翌日21日夜には札幌入り。それでも疲れの色も見せなかった。箕輪は「チームに貢献するために来た。これまで培った力を100%、いや120%出したい」と意欲的だ。
今季は開幕前から右股(こ)関節を痛め、鼠径(そけい)部痛症候群と診断された。公式戦での出場はない。ただし、七飯町の合宿でもフルメニューをこなしてきた。箕輪は「問題ないし、心配もしていない。試合感を戻すことだけ」と不安を一掃した。戦術の変更にも対応した。3バックを採用した川崎Fのマンツーマンから、札幌の4バックのゾーンシステムを貪欲(どんよく)に吸収。若手選手たちが驚くほど熱心に質問し、確認作業を続けた。
三浦監督も初日の動きに合格点を出した。「能力が高い。高さは絶対的で相手をつぶすポイントも知っている。パスも落ち着いている」と評した。この日の練習の起用からもG大阪戦のスタメン出場も確実となった。DF西嶋も「(箕輪が入って)間違いなくDF陣が落ち着いたし、雰囲気は絶対に良くなる」と相乗効果は計り知れない。リーグ戦13試合で25失点と課題の守備に明るい兆しが見えてきた。
長身ぞろいの川崎FのDF陣は「川崎山脈」と呼ばれた。その中心人物だった箕輪は「札幌山脈の結成? 他の選手も大きいし、おもしろそうですね」と笑顔で反応した。経験豊富な男がチームに高さと、情熱を持ってやってきた。【上野耕太郎】
[2008年6月23日10時23分 紙面から]
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