ベッカムはNG!?

 Jリーグ実行委員会で、タトゥー(入れ墨)が故障時などに受けるMRI(磁気共鳴画像装置)検査で、やけどを起こす可能性があることが指摘された。8日、東京・本郷のJFAハウスで行われた同委員会の席上で、各クラブに過去に症例があることが報告された。またタトゥーにより正確な画像が取得できないケースもあるなど、異例の注意喚起が行われた。

 日本協会スポーツ医学委員も務める鹿島の関チームドクターは「ラメ(金、銀糸またはアルミニウムを蒸着した糸)が入った特殊な入れ墨だと、ラメの部分が検査時の磁気によって熱を持ち、やけどをしたという症例はある。ただ普通の入れ墨ならば基本的には問題はないでしょう」と説明した。外国人選手に限らず、多くの日本人選手がタトゥーを入れているが、現状では特殊なタトゥーを施している選手はいないという。

 Jリーグは禁止や自粛を求めるのではなく、あくまで情報の提供を行ったという立場だ。選手に症例を伝えるかも、各クラブの判断に任されることになった。神戸の安達社長は「禁止にはできないでしょう。外国人選手にとっては当たり前だし、ファッションという部分もあるから」と話した。