札幌大は12日、札幌市内で記者会見し、同大生で構成するサッカーチーム、札幌大GOAL

 PLUNDERERS(ゴールプランダラーズ)をJFL入り目指し、本格強化することを発表した。チームは05年に創部。今季は道央ブロックリーグに所属し、10月の道ブロックリーグ決勝大会で優勝、来年からの道リーグ入りを決めた。

 JFLに参入するためには、全国地域リーグ決勝大会で3位以内に入ることが必要。これまで道代表でこの条件をクリアしたチームはない。来年、道リーグに初挑戦するゴールプランダラーズは、最短で10年からのJFL入りが可能だ。

 大学側も全面的にバックアップする。複数の指導者を招聘(しょうへい)し、選手も10年度入学者に特別枠を設け、補強。人工芝の練習場も10年夏に完成する。同大の山田玲良学生部長(41)は「高い目標を持って、開拓者精神で挑戦することと地域貢献もあり、大学の理念にかなう」と話した。同大には道学生リーグ1部に所属するサッカー部はあるが、チームはそれとは別個に活動。JFLと大学の大会で2重に選手登録できないこともあり、選手も2チームに分ける。

 JFLは参加料が1000万円、沖縄にもチームがあり、遠征費だけでも3000万円以上かかるという。藤山総監督は「指導者探し、選手層を厚くすること、やることは多い。協会や大学の支援があってこそ」と話した。優れたアマ選手の受け皿としての意義も大きく、北海道サッカー協会も協力姿勢を打ち出している。

 ◆日本のサッカーリーグの構成

 上からJ1(18チーム)、J2(15チーム)、JFL(18チーム)、地域リーグ(全国9地域)、都道府県リーグとなる。J1、J2はプロ。JFLは日本フットボールリーグの略で99年に9チームでスタートした。J入りを目指すクラブ、企業、大学などアマ、プロの玉石混交。大学チームは過去には国士大、静岡産大、現在は流通経大が所属している。今季はJFLから栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山がJ2昇格を果たした。