札幌石崎監督、13日にお披露目&電波ジャック!

 コンサドーレ札幌の石崎信弘新監督(50)の就任会見が13日に行われることが、5日決まった。チーム6年ぶりとなるホテルでの会見終了後には、道内全テレビ局を回り、広島弁で就任あいさつを行う。時間次第になるが会見の生中継も要請し、幅広く道民へアピールする場とする。年明け早々、石崎コンサドーレの魅力を道内サポーターに画面から伝えていく。

 「わしが石崎じゃ」。札幌の新指揮官がテレビを通じ、道民に鮮烈な第一声をあげる。石崎新監督のお披露目は、電波ジャック作戦で幕を開けることになった。当初、10日前後の来札を予定していた石崎氏だが、この日までにクラブ側との日程調整が完了。13日に札幌入りし、同日午後から市内のホテルで就任会見を行う。その足で道内テレビ局を回り、電波を通して道民に意気込みを明かすことになった。

 根っからの明るさで選手やサポーターからの人望も厚かった新指揮官の広島弁がいきなりさく裂すれば、相当なインパクトになるのは確実。1年でのJ1復帰を目指す今年、明るい新体制を早期アピールすることで、降格した昨季の暗いムードも一掃できる。09年のスタートを飾るに、この上ない機会となる。

 各局行脚だけではない。クラブでは会見を生中継してもらえるように、局側と調整していく。矢萩竹美社長(58)は「効率的なPRが大事」と言うように、生石崎節こそが道民の心に最も響くはず。そのために記者会見場も03年のジョアン・カルロス氏以来となるホテルとし“就任第一声”を伝える準備を進めている。同社長は「しっかりと会見の場を設け、サポーターに広く浸透させる態勢をつくりたい」とPR作戦に自信を見せた。

 新指揮官お披露目3日後の16日には、FWキリノ、MFダニウソン、DF趙の新外国人選手3人が会見を行うことも、この日までに決まった。石崎新監督の電波ジャックを機に、09年札幌が、少しずつその全容を現していく。【永野高輔】