J1清水のMF本田拓也(24)が、次節柏戦(25日、アウスタ)での今季「初スタメン&初出場」に猛アピールした。22日の紅白戦で、MF山本真とのダブルボランチで主力組に入った。「前線の選手へのパスを意識しながら、いつも通りにやろうと思ってやった」と、持ち前の正確なキックで長短のパスを織り交ぜた。長谷川監督も「前線へのくさび、展開力を期待しての起用。今日は良かった」と、及第点を与えた。

 ルーキーイヤーの昨季序盤は開幕スタメンを勝ち取り、北京五輪にも主力として出場。しかし、その後清水に戻ると出場機会は激減した。「メンタル的にはきつかったけど、切り替えてやるしかないと思った」と、チャンスを待ち続けた。

 今回、出場となれば昨季の11月4日(天皇杯、千葉戦)以来。リーグ戦では9月20日(神戸戦)以来、実に217日ぶりの出場になるが、「自分のやれることを確実にやる」と気負いはない。本田のプロ入り2年目がスタートする。【為田聡史】