浦和FW原口元気(17)が口をつぐんだ。6日の全体練習後、約1時間の居残り練習をこなした後に報道陣から声をかけられると「監督と話をして、しばらくしゃべらないように…」と言葉を濁し、クラブハウスを後にした。いつもはしっかりと受け答えする原口だけに、珍しい行動。関係者の話を総合すると、フォルカー・フィンケ監督(61)が原口に「かん口令」を敷いたようだ。

 フィンケ監督は、原口が先発して前半で交代した5日の柏戦後の会見で「若手が毎日のようにメディアに出てしまうと、悪影響を与える可能性がある。ドイツで同じようなことが起きていれば、彼を約3カ月間、メディアには一切出さないようにするでしょう」と、「かん口令」を予告。試合直後には付き添ったクラブスタッフが「今日はごめんなさい」と、報道陣の質問を遮り、原口はチームバスに乗り込んでいた。

 この日は、いつも原口に付き添う広報担当者が不在で、原口は自ら「かん口令」が出たと言わなければならなかったようだ。同監督が「選手の成長のため」とする「かん口令」は、「いろいろ悩んでいる」と漏らす原口の助けになるのだろうか?