J1磐田のFW万代宏樹(23)がナビスコ杯浦和戦(6月3日、駒場)で、今季初めて先発する可能性が高まった。柳下監督は、29日の練習を右足首痛で回避したFWジウシーニョの浦和戦欠場を明言。代わりに10対10のゲームで、主力組FWとして前田と2トップを組んだ万代は「出場時間が長くなることはうれしい。でもまだスタメンが決まったわけではない」と、楽観視はせず気を引き締めた。

 今季公式戦9戦出場も、すべて途中出場。序盤には、本職でないサイドMFにコンバートされるなど、不遇を味わった。それでも「中盤をやったことで、いかに前を向いてプレーするかが大事かが分かった」とあくまでも前向き。ライバル選手のケガと、W杯予選に招集された韓国代表FWイの不在でまわってきたチャンス。「点を取れなければそれまで。いい動きも大事だけど、それだけでは納得できない」と、今季初先発初ゴールで定位置取りをアピールする。【栗田成芳】