浦和の橋本光夫社長は12日、11日の天皇杯2回戦で「歴史的惨敗」を喫したことを、Jリーグの鬼武健二チェアマンに謝罪すると明かした。浦和は前日に、実質的な4部に当たる北信越フットボールリーグ1部の松本山雅FCに0-2で敗北。Jの面目をつぶしてしまう結果に、同社長は「負けてはならない試合だった。(鬼武チェアマンに)おわびをしなければいけない」と明言し、13日のJ1実行委員会に出席した際、謝罪するという。

 事故や不祥事などではなく、敗戦という試合結果を受けて、クラブの社長がJリーグのトップに謝罪するとなれば異例のこと。橋本社長は前日の試合後「今日の負けは重い」と話しており、その思いを自らの行動で示すつもりのようだ。

 同社長はこの日、さいたま市内のクラブハウスを訪れ、フィンケ監督、信藤チームダイレクターと会談。「次の新潟戦(17日)が重要。(チーム方針が)ぶれることなく、良い内容の試合を見せてほしい」と要求した。この日、フィンケ監督との間で去就についての会話はなく、同社長はあらためて「続投を基本路線」と明言。11月8日の東京戦までの内容を見て、最終結論を出すとしている。

 一方、フィンケ監督はこの日、主将のMF鈴木らチームのリーダー格4人を集め、約1時間の話し合いをした。信藤TDは「トレーニングは緻密(ちみつ)。でもそれをピッチで出さないと」と、現状の課題を口にしていた。