G大阪の西野朗監督(54)が来季続投へ、クラブ側と契約で大筋合意に達していたことが15日、分かった。今季で2年契約が満了となるが、新たに提示された2年間の契約延長を受諾する意向をクラブ側に伝えた。交渉は大詰めを迎えており、条件面など細部を残すのみとなっている。

 この日、西野監督は大阪・吹田市内の練習場でサテライトの練習試合を見守った。注目される去就について「(クラブからの)リターンがまだない。もう1度、話はしたいなと思っている」と自身が出した要望に対して、返事待ちの状況であると明かした。近日中にも再び交渉の席につき、正式契約を交わす。

 これまで西野監督は他クラブからも水面下で調査を受けていたが、G大阪の熱烈な要請を受け、熟考の末に続投方針を固めた。次期日本代表監督候補にも挙げられる名将は、自らのJ最年長記録を更新する9年目のシーズンに突入する。

 今季も一時は首位と勝ち点19差も開くなど優勝が絶望視されたが、その手腕を発揮して立て直しに成功。現在首位川崎Fと勝ち点4差の3位にいる。まずはリーグ残り3試合、逆転優勝へ全力を傾ける。