コンサドーレ札幌のDF箕輪義信(33)が若手選手の“メンタル改造隊長”に任命された。11日、札幌市内のクラブ事務所で強化部から約2時間、来季のチーム方針について説明を受けた。異例のロング面接では、DFの軸として、かつ若手選手のピッチ内外での教育役となるようクラブ側から要請された。右腓腹(ひふく)筋腱断裂で今季は出場ゼロに終わったが、復帰を目指す来季、選手兼“教師”としてプロ生活11年の経験をチームに還元していく。
元日本代表DFが札幌の教育委員長になる。この日、クラブ事務所で行われた約2時間の面接で、箕輪に特命任務が与えられた。「(箕輪には)社会人として、プロ選手として、ピッチ内外で若手に刺激を与えていってほしい」と三上大勝強化部長(38)。来季、加入3季目の34歳が、最終ラインだけでなく、精神面の軸という2役を任されることになった。
若いチームの心のかじ取り役となる。「(新加入の)藤山さんたちと自分の経験を生かしていくことができれば」と箕輪。今季は勢いに乗れば強いが、若さからか、1度歯車が狂うと立ち直りが遅れた。三上強化部長も「そういう部分をベテランを入れて改善できれば。同じ選手の立場から若手に言うことができること存在は大きい」と箕輪ら30代組への期待を明かした。
中堅層が少ないひょうたん型年齢構成の“緩衝材”ともなれる。予想される来季のチーム編成は、日本人選手21人のうち満年齢25歳以下が14人と7割近くを占める。新加入の藤山、磐田を退団して加入有力なFW中山ら30歳以上は箕輪も含め4人となる見込みで、間を埋める26歳から29歳が3人と最も少ない。若手選手の性格を知る加入3年目の箕輪情報の意義は大きく、精神的なまとまりにもつながるはずだ。
今季出場ゼロに終わったうっぷんを、来季は2倍にして返す。複数年契約ながらリハビリ中の6月に右腓腹筋腱を再々断裂し3度目の手術を受け、シーズンを棒に振った。「首をつないでもらった。この恩を返さないと」。13日からは熊本で正月返上の自主トレを始める。現在33歳の“選手兼教師”が、来年1月のグアムキャンプでの完全復活に照準を定める。【永野高輔】




