【グアム24日=山崎安昭】オレたちが2ケタ得点すれば、ベガルタの上位進出も夢じゃない-。J1仙台FW中島裕希と中原貴之(ともに25)の2人が、個人ノルマに「リーグ戦10点」を掲げた。昨年天皇杯でJ1勢4クラブと戦い中島が3点、中原が2点をマークし手応えを感じた。一方で課題も見つけ、キャンプで克服する構え。10得点の実現へ、2人で切磋琢磨(せっさたくま)する。

 得点トップ10入りも見えてくる「10得点」という高い目標達成へ「中中コンビ」が共闘する。全身筋肉痛に顔をゆがめながらも、必死に中島は「悪魔メニュー」をこなしていく。

 中島

 筋肉がひと回り大きくなったり、スピードが上がれば、武器になる。この仕事(FW)をしてる以上「2ケタ得点」は目指さないといけない。

 J2より決定機が少ないと予想するJ1舞台に向け中島は、李フィジカルコーチのトレーニングが「決められる時に、しっかり決める」(中島)体をもたらすと、信じている。

 J1勢との天皇杯4試合すべてで、中島と2トップを組み結果を出した中原も、10点を目指す。

 中原

 今季J1でやる前に戦えて(2点と)結果がでたのは自信になった。ただ、もっと競り負けないように、体を強くしたい。

 中原も、必死の形相で汗を噴き出させながら、キャンプに取り組んでいる。

 「チームに2ケタ得点が2人いれば、かなりいい位置にいけますよね」と、中原はリーグ戦開幕を心待ちにしている。実際に昨季J1リーグで、複数人が2ケタ得点達成クラブは、18クラブ中4つだけ。鹿島など上位クラブだ。ブラジル人FWが加入する見込みだが、2人とも「チームが強くなるならいいけど、簡単にポジションを譲る気はない」と口をそろえる。高い目標だからこそ、達成時のチームへの見返りが大きいことを知る「中中コンビ」が、刺激を与え合いレベルアップし、開幕先発の座を手にするつもりだ。