龍馬の力も借りて、モンテディオが「トップ10入り」を実現させる。J1山形は7日、長崎県雲仙市入りし第2次キャンプを開始した。宿舎到着後、ランニングで体をほぐした小林伸二監督(49)は、NHK大河ドラマと自身の指導歴の“好相性”を説明した。今年は、長崎県に縁の深い坂本龍馬がNHKの題材。「夢を見るのも大事なこと」という指揮官の目は、J1の2年目の躍進へ本気だった。
世界を見つめた龍馬のように、小林監督が目を輝かせた。山形から約8時間かけて移動した長崎県雲仙市に到着後、疲れも見せずにイレブンと汗を流した。グアムキャンプでは全選手がそろわなかったが、雲仙で初めて31人の選手が集合。「ちょっと活気が出ていいよね」という指揮官は、8日からの本格始動を前に、胸を躍らせた。
宿泊先を含め、長崎県内には今年の大河ドラマ「龍馬伝」のポスターが張られ、県民の盛り上がりが感じられる。小林監督は「龍馬は長崎の人ではないけど、みんな知ってる。時々(テレビを)見てるよ」と、生まれ故郷長崎への郷土愛をアピールした後、こう続けた。
小林監督
オレ、大河とずっとひっついてるんだよ。吉田(広島ユース)をやった時に「毛利元就」で去年は「天地人」。それで今年は「龍馬伝」。少し怖いけど、成績残ってるのよ。
実際に小林監督が広島ユースに携わった93~96年に「毛利-」は放送されておらず、97年放送の勘違い。だが95年に全日本ユースを制したいい思い出に「毛利-」を記憶するほど、小林監督は大河ドラマと自身の指導歴に好相性を持つ。最下位予想された昨季は山形が題材の「天地人」が放送され、J1残留の結果を出したのは言うまでもない。
「ちょうどトップの指導歴が10年目だし、50歳になるから勝ち点50」と、冗談めかして目標を口にする指揮官。だがその後すぐ「しんどいけど夢を見るのも大事」と、真剣な表情で語る。2年目の飛躍を目指す指揮官の目は、挑戦心に満ちあふれていた。【山崎安昭】



