ニューキリノが10年札幌を引っ張る。熊本キャンプ中のコンサドーレ札幌は21日、J1神戸とのプレシーズンマッチに臨む。今季初実戦となるFWキリノ(25)が19日、2年目の進化を強調した。周囲との連係や日本で1年間戦った経験などプレー面だけでなく、ボリュームある髪形へとビジュアルもスケールアップした。迫力満点の風ぼうで、昨季チーム得点王が今季も攻撃の軸となる。
わき上がる闘志と比例するかのように、キリノの髪が盛り上がった。昨季までの短いパーマ頭が、今季はボリュームアップした。18日までキャップで隠し続けていたが、19日の練習でベールを脱いだ。アフロにも近い状態でピッチを躍動し、チーム内から「あれはすごい」の声が噴出した。インパクト十分の風ぼうになったキリノは「練習してきた日々の成果を、試合で出したい気持ち」と21日の初実戦に向けた。
単なるイメチェンじゃない。ある選手が「威圧感がありますね」と漏らすように、まず迫力が増した。身長181センチだが、髪形の分、体も大きく見える。昨季チーム最多の19得点を挙げた力に加え、圧倒的な存在感が出てきた。マークする相手にとっては、脅威の存在になる。チーム内でついたあだ名は「ジャクソン5」。本家に負けないだけの活躍を誓っている。
日本で迎える2年目のシーズン。「チームみんなのことが分かっているし、練習にもスムーズに入られる。昨年とはまったく違う」と上積みを強調する。これまでブラジル人がチーム内に他にいなかった経験はなく、グアムキャンプ中には「寂しいよ」とも漏らした。しかし開幕を2週間後に控えた今、そんなことは意に介さない。「開幕でいいパフォーマンスができるように、状態を上げていくだけ」。21日の1戦で、その手応えをつかみにいく。
この日行われた紅白戦では、新加入の内村と近藤にレギュラー組の2トップを譲った。そこに割って入るため、まず神戸戦で結果にこだわる。「充実した毎日が過ごせてるからね」。パンチからボンバーへ、“進化”した髪形同様、ピッチ上でも爆弾級の働きを見せていく。【砂田秀人】



