J1清水の日本代表FW岡崎慎司(23)が20日、練習試合の名古屋戦(正午、愛知・トヨタSC)で、今季チームでの“初陣”に臨む。3月6日の開幕戦(対広島)まで、残る実戦は今回を含め2試合だけ。新司令塔のMF小野伸二(30)との連係や、清水が今季から採用した4-3-3の新システムへの順応など貴重なテスト機会となる。3トップの左FWでの先発が濃厚な不動のエースは「新しいシステムでやるのが楽しみ」と張り切っている。
焦りはない。代表合宿からチームに合流して3日目。名古屋戦を翌日に控えた19日、岡崎は紅白戦で主力組の3トップの左で躍動。早速1得点を挙げる活躍で貫禄(かんろく)を見せた。「まだ、真剣じゃない。明日やってみてどうかですね」。余裕の表情で自信を示した。
フルコートのゲームで初めてコンビを組んだMF小野との連係も、抜群だった。25分間の共演では「いいところで見てくれる」と、小野からのスルーパスで相手DFラインの背後を奪った。わずかにタイミングがずれ、オフサイドとなったが、微調整で改善できる範囲。「止まらずに動いていればパスは出てくる」と、好感触を口にした。小野も「タイミングを計るためにチャレンジした」と、前向きに話した。
1月25日の清水の始動日前から代表合宿でチームを離れ、開幕まで約2週間という時期にやっと合流。開幕直前の3日にはアジア杯予選バーレーン戦への招集も確実だけに、連係を確認する時間は極端に少ない。それでも「チームの基本的な約束事を理解した上で、あとは思いっきりやる。固定観念で『(自分は)サイドじゃなきゃだめ』となったら、相手は怖くない」と、3トップでの特性を最大限に生かすため、最前線を自由に動き回るつもりだ。
長谷川監督も練習後に岡崎との個別ミーティングを実施し、キャンプ中の映像を使いながら新システムのコンセプトを説明。「フォローできるところはして、少しでもいい状態で入らせたい」と、エースの「早期融合」に全力を注いでいる。岡崎も「裏に抜けるタイミング。足もとで受けた時に、仕掛けることも必要で(相手DFを)かわしてシュートで終わることが大事」。自らのイメージを実戦でテストする。【為田聡史】



