J1磐田がまたしても、開幕前にピンチに陥った。21日、静岡市内で新潟と練習試合を行い、主力組が出場した1試合目は0-1で敗れた。これで2試合連続無得点。鹿児島キャンプでもJ1勢との練習試合は未勝利で、開幕で大きくつまずいた昨季に続く不吉な状況だ。柳下正明監督(50)は、リフレッシュのため急きょ22日から2日間を休日にして、残り2週間で立て直しを図る。

 開幕2週間前の苦境だ。新潟と主力組同士で臨んだ1試合目の前半26分、左サイドをドリブル突破され、そのまま失点した。反撃は及ばず、ゴールも奪えない。鹿児島キャンプの神戸、浦和戦に続く黒星で、しかも2戦連続無得点。柳下監督は「攻撃のところで動きがない。DFの背後へ出る動きがなければ相手は嫌がらない」とこぼした。

 昨年に続く暗雲だ。昨季J1勢では清水、名古屋と対戦し、未勝利のまま開幕に臨んだ。すると、開幕の山形戦で2-6の惨敗。第2節ではG大阪に1-4で敗れ最悪なスタートを切った。柳下監督も「去年はJ1に勝てず開幕でああいう形になった。練習試合は結果だけではないが勝ちは重要」と、勝ち癖をつけて開幕に臨みたかっただけに、3連敗は誤算だった。

 結果が出なければメンバー変更を余儀なくされる。この日の試合では、前寄りのボランチに入ったMF山本康が、後半MF成岡に交代。指揮官は「翔(成岡)も康裕(山本康)も、いいところと悪いところがある。それをこちらが状態を見極めていいチョイスをしないといけない」と渋い表情。さらに、FW前田が欠場しFWイ・グノも前半のみで切り上げるなど、メンバーが固定できずにいる。

 手応えを口にする選手もいるが、MF西は「危機感をもっと持たないと。勝っていない現実だけを見ていかないといけない」と警鐘を鳴らした。残る練習試合はJ2甲府と大学の2試合。勝ってかぶとの緒を締めたいのが本音だ。【栗田成芳】