札幌の新10番が開幕スタメンを狙う。7日に開幕のアウェー鳥栖戦に臨むコンサドーレ札幌は4日、キャンプ地熊本で戦術練習などを行った。今季から背番号10を付けるMF宮沢裕樹(20)は、MF上里一将(23)と組み主力組のボランチでプレーした。チームの日本人10番としては02年山瀬功治(28=現横浜)以来2人目となる開幕戦先発に向け、残り2日間、アピールを続ける。

 背番号10が開幕スタメンから外れるわけにはいかない。宮沢が、目前に迫ったリーグ本番に向け、思いを強くした。「(開幕には)何とか出たい。そのために最後まで自分のプレーを集中してやっていきたい」と意気込んだ。

 この日の戦術練習では上里とレギュラー組のボランチを務め、最も長い時間、攻撃の組み立て役となった。FWからMFへの転身1年目、初の開幕戦出場はしっかり視野に入っている。札幌の日本人10番で開幕戦に先発したのは、02年山瀬のみ。「周囲からは“10番”という目で見られる。それに応えられるプレーをしなければいけない」。くしくも同じ道産子で、その後日本代表にまでなった“先輩”の後釜として、フル回転を誓っている。

 ボランチとして生きていくことを決めている。2月28日のプレシーズンマッチ大分戦では、自らのパスミスがきっかけでカウンターから失点。1つの緩慢なプレーが命取りになることを学んだ。「FWと違って後ろにDFしかいないということを認識しないと。自分がミスしたら失点に直結することを実感した」。昨季はFWとMF両方で起用されたが、今季は本腰を入れ中盤のキーマンへの転身を目指す。

 石崎監督からは「危機察知能力があり、一番危ないところをケアできるのが裕樹」と守備面での評価は受けている。ただ本来得意とするはずの攻撃面に対しては「パスも通ればいいなぁ…というものが多い。もう少し正確さがあれば」と合格点を得ていない。指揮官の絶対的信頼は、本番で結果を出して得るしかない。

 12年にはロンドン五輪も控える。今季の活躍は世代別代表入りへのステップにもなる。「全試合に出てアピールしたい」。MFとしての真価を開幕から示し、大舞台への階段を駆け上がる。【永野高輔】