勝ってかぶとの緒を締めよ。コンサドーレ札幌は19日、札幌ドームサブグラウンドで約1時間の練習を行った。3-0で完勝した千葉戦から一夜明け、石崎信弘監督(52)は結果については評価しながらもゲーム内容に関して「まだまだ。気に入らない」とさらなる進化を促した。

 昇格圏の3位千葉に大勝したことによる気の緩みを、指揮官が一掃した。「もっと主導権を握らにゃあ。(練習試合での)大学生相手にはできてJクラブ相手にはできないのではいかん」。先制点を奪ってからは守備に回る時間が増えた。得点はセットプレーとカウンターからの3発。個人能力の高い千葉相手にも動じずボールを保持し、パスで崩しての得点が加わってこそ真の強さというわけだ。

 本州の暑さについても完全に対応できたとは思っていない。18日のフクアリは試合時の気温が27度、湿度は73%だった。湿度の低い北海道に比べれば、べたつくいやらしい夏の夜だったが「まだ喜ぶのは早い。あの暑さは大したことない。涼しい方」と一蹴した。

 「大事なのは次だよね。連勝?

 そりゃあ、できるなら3つや4つや5つや6つも勝ちたいよ」。今季の札幌の連勝は3月21日栃木戦、同28日の岡山戦の2連勝だけ。25日の次節横浜FC戦以降も勝ち続けて、勝ち点と自信を積み重ねていきたいところだ。【永野高輔】