<J1:横浜1-0G大阪>◇第14節◇24日◇日産ス

 G大阪のMF遠藤保仁(30)が「司令塔対決」で痛恨の黒星を喫した。今春にエスパニョールから横浜復帰した中村俊と02年4月7日以来、8年ぶりに対戦。試合終了間際の後半49分、速攻から中村俊に起点を作られ、最後は遠藤の目の前でパスを通されて土壇場で決勝点を献上した。今季初の2連勝を逃す痛恨の結末だ。冷静な遠藤も、さすがに悔しそうだった。

 「俊はうまいし、落ち着いていた。最後の点も俊が起点になって、やられた」。ナイターとはいえピッチ上の気温は30度を超え、最後の最後で集中力を欠いた。後半6分のミドルシュートはGKの好守に阻まれ、同21分のFKもバーを直撃。運にも見放された。横浜F、京都時代を含め中村俊との直接対決は2勝7敗と大きく負け越し。普段から親交が深いが、この日ばかりは「時間もなかったし、話はしてない」。次節神戸戦(28日)へ、気持ちを切り替えるしかない。【益子浩一】