<J1:C大阪1-0京都>◇第18節◇15日◇西京極
天才「和製メッシ」が完全復活だ。元日本代表のC大阪MF家長昭博(24)がアウェー京都戦で6試合ぶり今季2点目となる決勝ゴールを決め、勝利に貢献した。後半36分に利き足の左足で芸術弾を決め、前節6位から5位へ浮上した。日本代表に復帰し、14年W杯ブラジル大会に出場することが最大の目標。G大阪下部組織で同期だったMF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)と同じ86年6月13日生まれの天才が、完全復活した。
和製メッシが故郷で輝きを取り戻した。MF家長が後半36分、乾のパスを受け、反転しながら左足で軽々とゴールに流し込んだ。生まれ育った京都・長岡京市から近い西京極でC大阪移籍後2点目を決めた。1-0の勝利へ導いたが、天才は納得していなかった。
家長
ゴールを決めることができたのは良かったですけど、それ以外のプレーはダメ。反省しないといけませんね。京都の守備に苦しんでしまった。
常に自分を高めようとする姿はW杯で活躍した本田と重なる。同じ年の同じ日に生まれた“永遠のライバル”。G大阪ジュニアユース時代の同僚で今も親友だ。北京五輪予選はともに中心選手として活躍。だが、家長は08年2月に右ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷の全治6カ月の重傷を負い五輪出場を逃した。一方、本田は五輪、海外移籍、そしてW杯で活躍と日本のエースへ上り詰めた。大きな“差”がついたことは、だれよりも自覚している。
「本田とは、たまに連絡を取ります。自分も同じ舞台に立ちたい。そういう思いはありますよ」。だれよりも本田を認める。G大阪ジュニアユース時代には、本田は控え扱い。「本田を使ってほしい」と直談判したこともある。日の丸をつけ、いつかは海外でプレーしたい。そう夢を抱きながら、C大阪で汗を流す毎日を送る。
新生日本代表は、まもなく発足する。「今は1試合1試合を大切に戦っていくことを考えたい。他のことは後からついてくるから」。力強いドリブル、日本人離れした屈強なフィジカル。世界と戦うには家長が必要。「もっとゴールにこだわっていきたいですね」。眠りから覚めた天才は、07年以来の日本代表復帰を心から願っている。【奈島宏樹】



